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妊娠

妊娠体験記録9 規則正しい生活が重要って、ほんとに?前編

妊婦にとって食事、運動と同じくらい大事だとよく言われるのが「規則正しい生活」というやつ。しかし私はこれがまったくできていない。なぜかと言うと朝起きられないからだ。

正直言って、毎日午前中のほとんどは布団の中。夜は1時〜2時くらいに寝ることが多い。しかも昼寝までする日もけっこうある。一度寝ると1時間とかでは起きない。2〜3時間くらい寝てしまう。妊娠してから活動総時間が圧倒的に短くなった。まあ、妊婦は昼寝したりするものみたいだけど。

朝は昔から起きられなかった。小学生のときも、8時30分までに登校しないといけないところを8時に起きて8時15分に家を出ていた。中高時代も、家を出る15分前に起き、電車を降りたら全力疾走する毎日。思えば会社員時代もそうだった。だから朝ちゃんと起きられないことに対する蓄積された罪悪感は相当なもので、しまいには朝起きないといけないプレッシャーで夜眠れなくなり、朝方ようやく眠くなるのでギリギリまで眠りたく、会社直行の日は電車に乗ることもできなくなっていきタクシー通勤の日々。引っ越しを重ねるたびに会社までの距離がどんどん近くなっていった。

なぜ朝起きられないかと言うと、①低血圧なので目が覚めてもすぐ起きられない、②朝早く起きると調子が悪い、③朝は寒々しくて怖い、④起きてもとくにやることがない、⑤こともあろうか夫も夜型人間で朝寝ている、からである。

①と②は繋がっている、というかほぼ同義だが、目が覚めたと同時に体を起こすことができず、起きるための助走時間を布団の中で取っている。その時間はだいたい2時間。長い。前は本を読んでいたが今はスマホ。そうでないと無理矢理起きても頭がクラクラして体が冷えていてだるくて起きていられず、結局布団に戻る。おそらくこの低血圧体質のせいで午前一番の妊婦健診中に診察室で吐いたこともあった。エコーをお腹に当てているとき仰向けになっていて、ただでさえ血の巡りが悪いところを大きな子宮が大静脈を圧迫して顔面蒼白、呼吸をするのが苦しい状態になり、冷や汗タラタラ、咄嗟に先生のデスクにあったゴミ箱を抱えて嘔吐した。だけど、世の中には「低血圧だから起きられないというのは言い訳だ」という論調もあったりして、そのせいで「私は朝もちゃんと起きられないダメ人間なんだ…」と罪悪感を蓄積し、自己肯定感を損なわされてきた。こういう社会圧に対しては心底恨んでいる。

③は、朝の光が青っぽく、薄ら寒いのが淋しさを助長するうえ、低血圧の体をより冷やすようで、心を挫かれる。よく朝は爽やかだと言われてるけど、私にとっては爽やか=涼しい=寒い=淋しい、である。9時10時になって光が黄色くなってくると温かみを感じてやっと安心して活動できるような気分になれる。

④は、たぶんだけど、今までの人生、朝起きる理由が「学校なり会社なりに行かなければならないから」だけでここまで来てしまったからである。私にとって朝起きる理由は外部にあって、自分のために起きるという発想がないのだ。朝ゆったりとコーヒー飲むとか、やりたいことやるとか、出社前の時間をそういう風に遣う人がいるが、朝起きてまでそんな楽しみにできるようなことなど何もない。もちろん、朝起きて掃除洗濯とかやればいいのだけど、そのために起きる気にはなれない。私の人生はそんなに希望に溢れていないのかもしれない。

⑤が決定的で、私と同じ夜型人間なうえ、仕事もフリーなので起きる時間に制約がないため、朝目をつむっている夫に生活スタイルを合わせている節がある。しかし夫と私の違いは、私が神経過敏気味で5、6時間で目が覚めてしまう(その後布団に滞在)のに対し、夫はどこまでも寝続けられるところである。そして目が覚めたと同時に体を起こすこともできる。朝遅く起きることに対して罪悪感もまったくなさそうだし、見ていて羨ましい。私も寝続けられるならどこまでも寝続けたい。だけど、目をつむってる夫の横で現実世界に体を慣らしながら夫が起きるのを待っている、淋しいから。でもさすがに耐えきれなくなって先に起きることに毎回なる。それだったらさっさと起きればいいのに…と自分でも思うのだが、③④の理由で起きられない。理想は、夫が早起きしてくれて私も淋しさを感じることなく朝の時間を過ごせることである。

朝型礼賛の風潮に対する溜めてきたウラミツラミがありすぎてここまで朝起きれないことについてツラツラ書いてしまった。

実は、そもそも言おうとしていた本題についてはまだ辿り着いていない。明日に続く。

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